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玉川義弘句集『十徳』(じつとく)

★百姓の酒の十徳冬至来ぬ★
なまけて酒を飲んでいるのではない。
真摯に農業にいそしめばこその酒である。
「酒の十徳」とまで言われれば、
これはもう、玉川さんの人生哲学なのだ。
小 川 軽 舟[序より]

『十徳』十句
猪垣を解いて冬田となりにけり
狩座の朝の静もりただならず
百姓の酒の十徳冬至来ぬ
沖止の海女の夜長や木偶芝居
百姓の耳学問や波郷の忌
蟻地獄文殊菩薩に智恵を借り
初閻魔猟夫小屋まで足伸ばす
尻水戸に嵌め込む板や鶫引く
猪の罠雪花菜たつぷり撒きてあり
猪裂くや胃の腑に溜まる穭の穂
          小 川 軽 舟 抄出
たまがわ よしひろ

昭和二十一年十二月一日 三重県一志郡米ノ村(現松阪市)市場庄生まれ
昭和五十年 三雲町(現松阪市)生涯教育俳句講座入会
昭和五十年 俳句結社「年輪」入会
平成三年 俳句結社「鷹」入会
現在 「鷹」同人 「年輪」会員 俳人協会会員
型番 878-4
販売価格 2,750円(税込)
SOLD OUT

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島田牙城

邑書林代表の島田牙城です。

編集者となって43年が経ち、邑書林を始めて32年が過ぎました。64歳になります。

2021年9月22日から、(兵庫県尼崎市武庫之荘)に移転しました。

黎明期の東京目黒、成長期の信州佐久をへて、関西の地で邑書林が今大きく羽搏こうとしています。

僕の大好きな日本語、言葉の魅力をこれからも発信し続けます。

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