大久保 樹 第一句集 『ありつたけ』

大久保 樹 第一句集『ありつたけ』

蝶湧いてくる沖波の光る場所

 自分から遠い何かを心の中に手繰り寄せ、
それによって顕ち現れてくる
「未知なる風景」を待ち受けている。
しかし、当のご本人
、 おそらくとても切なく、
そして不安なのだ。
  谷口智行
(「跋 未知なる風景」より)

自撰十句
買初やデパートごとを買ふつもり
玉響の心の凪や小豆粥
朝日差す初花に手の届く橋
滑り台から緑蔭に飛び込めり
仕事するやうに冷蔵庫で涼む
かなかなは嫌ひ叱られたくなくて
ピエロより名刺をもらひたる月下
命またアブラカタブラ帰り花
冬の灯のビルはバランス良きジェンガ
重ね著の子に平仮名を直さるる
型番 4897099552
販売価格 2,970円(税込)
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島田牙城

邑書林代表の島田牙城です。

編集者となって43年が経ち、邑書林を始めて32年が過ぎました。64歳になります。

2021年9月22日から、(兵庫県尼崎市武庫之荘)に移転しました。

黎明期の東京目黒、成長期の信州佐久をへて、関西の地で邑書林が今大きく羽搏こうとしています。

僕の大好きな日本語、言葉の魅力をこれからも発信し続けます。

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