中村安伸 虎の夜食

詩的ツイートと世界を覗き込むような句群の素敵なコラボレーション!
『新撰21』21人衆の一人である著者の初の単行句集
【帯文】
モダンの風、
華麗のち不穏、
時々笑い、
沿岸部は一時艶っぽいでしょう。
〈京寒し金閣薪にくべてなほ〉
〈物容るゝ壜も物言ふ壜も夏〉
─ この人の背中を見ながら僕は俳句を作ってました。
千野帽子
【著者自選12句】
殺さないでください夜どほし桜ちる
でうす様 自転してゐる花の庭
行春や機械孔雀の眼に運河
鳥帰る東京液化そして気化
漏電や蓮の上なるユーラシア
総崩れの寺引いてゆく花野かな
夏草を科学忍者は軽く踏み
鰯雲どのビルも水ゆきわたり
よきパズル解くかに虎の夜食かな
美しい僕が咥へてゐる死鼠
聖夜わが領土は半円のケーキ
任天堂の歌留多で倒す恋敵
【著者略歴】
一九七一年 奈良県生まれ。
亡き祖父、正司の一句「若水や暁雲に雪まじる」を知り、十歳前後で独学にて句作をはじめた。
大学卒業直前の一九九五年、たまたま出会った新宿のバー「サムライ」での句会に参加。
一九九六年より「海程」に数年間投句を行なう。
二〇〇四年より「― 俳句空間 ― 豈」同人。
二〇〇八年夏、高山れおなとともにウェブサイト「― 俳句空間 ― 豈weekly」を立ち上げる。(二〇一〇年終刊。)
二〇一〇年、第三回芝不器男俳句新人賞「対馬康子奨励賞」受賞。
二〇一五年、今井飛鳥、大野円雅とともに、日本文学を朗読と歌曲に翻案するバンド「汀の火」を結成。
共著に『無敵の俳句生活』俳筋力の会編(ナナ・コーポレートコミュニケーション)
    『新撰21』(邑書林)。
型番 827-2
販売価格 2,420円(税込)
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島田牙城

邑書林代表の島田牙城です。

編集者となって43年が経ち、邑書林を始めて32年が過ぎました。64歳になります。

2021年9月22日から、(兵庫県尼崎市武庫之荘)に移転しました。

黎明期の東京目黒、成長期の信州佐久をへて、関西の地で邑書林が今大きく羽搏こうとしています。

僕の大好きな日本語、言葉の魅力をこれからも発信し続けます。

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