高山れおな著 切字と切れ

総合的切字論 57年ぶりの登場
平安期の前史から現在に至る切字と切字説を通覧。「切れ」が俳句の本質でもなければ伝統でもなく、1960~70年代に切字説から派生した一種の虛妄であることをあきらかにする。
 平成俳壇を覆った脅迫観念を打破する画期的論考!

目次

第一部 切字の歴史

 はじめに

 第一章 切字の誕生
  短連歌から長連歌へ 平安〜鎌倉時代
  二条良基と切字の胎動 南北朝時代
  十八切字の成立 室町前期
  切字は何をどう切るのか 川本皓嗣と藤原マリ子の機能研究
  切字運用の実際 室町中後期

 第二章 芭蕉と切字
  『去来抄』の切字説
  『三冊子』の切字説
  「七つのや」「五つの哉」を許六で読む
  支考『俳諧古今抄』の可能性
  国学以後

 第三章 「や」の進撃と俳諧の完成
  上五末の「や」をめぐって 山本健吉と仁平勝
  「や」の使用法の歴史 田中道雄の実証研究
  談林の「や」、芭蕉の「や」
  「配合のや」という分水嶺

 第四章 古池句精読
  古池句という謎
  「古池」とは何か 上五の検証
  『葛の松原』を疑え
  蛙はなぜ「飛び込む」のか 中七の検証
  芭蕉は「水の音」を聞いたか 下五の検証
  疑いと詠嘆 二つの「や」をめぐって
  禅的なるものと芭蕉
  古池句読解の要旨
  『古池に蛙は飛びこんだか』について



第二部 切字から切れへ

 第五章 「切字/切れ」の現在
  エポックメイキングだった『俳句と川柳』
  総合誌における「切字/切れ」

 第六章 切字の近代
  切字など論ずるは愚の至り — 子規の場合
  虚子の選択と集中
  新興俳句の切字忌避
  波郷または韻文精神または切字
  切字を延命させた山本健吉の熱烈切字説
  誓子、切字を語らず
  戦後の入門書に見る切字説
   機―元不死男
   供|翅質霤鎮
   掘,佞燭燭喃閥
   検’渋偲仍溶
   后‘鑠楫吉
   此‖覬狩行
   察ゞ盪匈太

 第七章 国語学と切字
  松下大三郎の非歴史的切字説
  浅野信と切字精神というアポリア

 第八章 切れという夢
  切れと実存!?
  見出された切れ — 西垣脩の場合
  文節に近づく切れ — 夏石番矢の場合
  切れ、この曖昧なるもの
  切れへの移行と昭和の終わり
  長谷川櫂の「間」の文化論
  復本一郎の「首部/飛躍切部」論
  平成の終わりと俳句の夢

あとがき


著者略歴
高山れおな たかやま・れおな

俳人、俳誌「豈」同人、朝日俳壇選者。
一九六八年 七月七日、茨城県日立市生まれ。
一九九三年 第二〇号より「豈」に参加、現在に到る(二〇〇〇〜〇三年は編集人)。
一九九八年 第一句集『ウルトラ』(沖積舎)刊。同句集により第四回中新田俳句大賞スウェーデン賞。
二〇〇〇年 「図書新聞」の俳句時評欄を担当(一年間)。
二〇〇五年 第二句集『荒東雑詩』(沖積舎)刊。同句集により第一一回加美俳句大賞。
二〇〇八年 中村安伸と共に、書評・批評のブログ「俳句空間—豈weekly」を開設。筑紫磐井・冨田拓也・関悦史らと共に通算一〇〇号をリリース。
二〇〇九年 筑紫磐井・対馬康子と共に『セレクション俳人 プラス 新撰21』(邑書林)を編集。
二〇一〇年 同じく『セレクション俳人 プラス 超新撰21』(邑書林)を編集。
      「朝日新聞」の俳句時評欄を担当(二年間)。
二〇一二年 第三句集『俳諧曾我』(書肆絵と本)刊。
二〇一四年 山田耕司・上田信治・佐藤文香と共に俳句雑誌「クプラス」を編集(三号まで刊行)。
二〇一八年 第四句集『冬の旅、夏の夢』(朔出版)刊。

 右記、ブログ「俳句空間—豈weekly」掲出の記事 および
    ブログ「詩客」における連載「日めくり詩歌 俳句」(句合せ 一番〜百番)は現在も閲覧可能。
型番 887-6
販売価格 1,965円(税込)
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島田牙城

邑書林代表の島田牙城です。

編集者となって37年が経ち、邑書林を始めて29年が過ぎました。61歳になります。

2015年3月11日から、関西(兵庫県尼崎市南武庫之荘)に移転して新たな活動に入りました。

黎明期の東京目黒、成長期の信州佐久をへて、邑書林が今大きく羽搏こうとしています。

僕の大好きな日本語、言葉の魅力をこれからも発信し続けます。

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