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森田智子 第五句集『今景』

森田智子の第五句集。
前句集『定景』以降に主として「樫」に発表してきた作品、平成二十四年からの九年間の作品からの305句を四章に収める。
歴史の流れの中の自分の居合わせた時代の今に拘って俳句を書いてきたので『今景』とした。

伊勢海老を厨に鳴かせ穏健派
宿題のできた人から春になる
野遊びに紛れておりし魔女の杖
豆の蔓隣の星へ十光年
アクセルとブレーキ並ぶ昭和の日
江戸風鈴吊るし人生上の空
一つだけ鈴の音する露の玉
狗尾草の向こうにゴール見えてきし
思春期を過ぎたる檸檬なお尖る
限界集落渋柿に種いっぱい
冬の灯を惜しまずナースステーション

著者について

昭和三十二年西東三鬼主宰「断崖」に参加
「断崖」終刊後、「関西断崖句会」「天狼」を経て
昭和四十六年鈴木六林男主宰「花曜」に参加
平成十一年九月まで「花曜」同人
平成十二年九月有志と同人誌「樫」創刊、代表
令和二年七月「樫」終刊
第二十九回現代俳句協会賞
句集に第一句集『全景』(昭和五十七年三月一日 俳句研究新社)
第二句集『中景』(平成三年二月二十五日 卯辰山文庫)
第三句集『掌景』(平成十三年一月一日 友月書房)
第四句集『定景』(平成二十四年五月三十日 邑書林)
現代俳句協会会員
販売価格 2,600円(税込)
SOLD OUT

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島田牙城

邑書林代表の島田牙城です。

編集者となって43年が経ち、邑書林を始めて32年が過ぎました。64歳になります。

2021年9月22日から、(兵庫県尼崎市武庫之荘)に移転しました。

黎明期の東京目黒、成長期の信州佐久をへて、関西の地で邑書林が今大きく羽搏こうとしています。

僕の大好きな日本語、言葉の魅力をこれからも発信し続けます。

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