善野行 第一句集 『聖五月』

初めての駅はまぶしく花水木
海からの光にほふや仏生会
畦を行く人遠くする梅雨入かな
いつまでも頭をあげぬ田草取
還暦の初恋に似て遠花火
香水にこころ粟立つ夕べかな
風鈴に気うつの足を止めにけり
虫の闇思へば手足捥れけり
うち捨てし壜ほうと鳴る秋の暮
凩のしんにさびしきとき止みぬ

 さて句集の題を『聖五月』としたのも「教へ子に母の面影聖五月」という作品からである。これは本人の希望であり、この人らしい題。
 行の句集出版への迷いはない。一冊だけというのでなく、生涯の俳句の通過点として句集を編み、自作の見直しをするのだという。その結果がこの句集にまとめてある。六花に発表した作品の選句をする過程で、佳い句を拾い上げるのか、ダメな句を捨てるのか二つ方法があるけれど、未完成であっても彼の将来を占う作品も残して置きたいと思った。
 今回収録の作品のそれぞれに、読者によっては違和感をおぼえるような作品もあるかもしれない。しかし、行の次へのステップとして広い心で享けとめていただきたい。師匠の真似をする(まねぶ)のはいいけれど個性を失ってはいけない。と強く思う。 山田六甲
販売価格 2,420円(税込)
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島田牙城

邑書林代表の島田牙城です。

編集者となって42年が経ち、邑書林を始めて31年が過ぎました。63歳になります。

2015年3月11日から、関西(兵庫県尼崎市南武庫之荘)に移転して新たな活動に入りました。

黎明期の東京目黒、成長期の信州佐久をへて、邑書林が今大きく羽搏こうとしています。

僕の大好きな日本語、言葉の魅力をこれからも発信し続けます。

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