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米岡隆文句集 虚(空)無

序……花谷清
藍叢書第46番
【帯より】
句集に通底するのは、挫折感、ニヒリズム、不条理、現実の危うさや不確かさ、である。悲哀、生死、自己の存在は、人間としての永遠のテーマだ。米岡隆文さんは、これらの根本問題に、従来は俳句で避けられてきた抽象語を多用するという独自な取り組みを行っている。いわば、抽象・観念を素材として貼り合わせた「コラージュ」の作品集というべきかもしれない。   花 谷 清

各章一句
柘榴の実
銀白の死者の言の葉食す紙魚
白光の中
手を入れて壺中の銀河摑み出す
闇の核
本尊の胎内にある夏の月
日と月光
月も吾も浮かみていたること忘れ
夢の領野
斎場ににんげん入れる冷蔵庫
こんにゃく還暦
こんにゃくのうらはおもてを凌駕する
葉子へ 二・三歩……
葉子好き葉子の好きな著莪が好き

略歴
米 岡 隆 文 よねおか たかふみ
昭和二十六年(一九五一年)七月一日、大阪市城東区生まれ
「藍」「里」「杭」各同人
現代俳句協会会員、大阪俳人クラブ会員、大阪俳句史研究会会員
関西俳誌連盟常任委員
著書 歌句集『観葉』(青磁社)
   歌句集『隆』(邑書林)
大阪府守口市在住
型番 812-8
販売価格 2,750円(税込)
SOLD OUT

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島田牙城

邑書林代表の島田牙城です。

編集者となって43年が経ち、邑書林を始めて32年が過ぎました。64歳になります。

2021年9月22日から、(兵庫県尼崎市武庫之荘)に移転しました。

黎明期の東京目黒、成長期の信州佐久をへて、関西の地で邑書林が今大きく羽搏こうとしています。

僕の大好きな日本語、言葉の魅力をこれからも発信し続けます。

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