田中春生第三句集 山花(さんか)

あとがきより 
 本集『山花』は『直幹』に続く第三句集で、平成十三年から同二十六年までに発表した約千句の中から三一六句を収録した。この十余年は、激しさを増していった教育現場の多忙化の渦中にいながらも、俳句に執し、俳句を通じて多くの方々と交流を深めた貴重な日々であった。
 句集名「山花」は、李白の七言絶句『山中與幽人對』の冒頭の一句、「兩人對山開」に拠った。山中にて自然に親しみ、詩酒を介してこころを通わせる喜びを思いつつ命名した。
 仕事と俳句を両輪として走り続けてきたが、昨春職を退き、待ち望んでいた生活がようやく始まった。心して俳句に向き合いたいと思う。
 鷹羽狩行先生にご指導をいただき、はや三十三年が過ぎた。長年にわたるご指導に心からの謝意を捧げる。

田 中 春 生 たなか しゅんせい

昭和二十八年四月二十一日 大阪市生まれ
昭和五十七年 「狩」入会、鷹羽狩行に師事
平成元年 狩座賞(新人賞)受賞
平成五年 第一句集『シュプール』上梓
平成十年 第一回朝日俳句新人賞受賞
平成十四年 第二句集『直幹』上梓
平成十七年 巻狩賞(同人賞)受賞

「狩」同人、俳人協会幹事、日本文藝家協会会員、堺俳人クラブ副会長
販売価格 3,080円(税込)
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島田牙城

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編集者となって43年が経ち、邑書林を始めて32年が過ぎました。64歳になります。

2021年9月22日から、(兵庫県尼崎市武庫之荘)に移転しました。

黎明期の東京目黒、成長期の信州佐久をへて、関西の地で邑書林が今大きく羽搏こうとしています。

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