青々歳時記(松瀬青々全句集別巻)

全27,000余句を四季別・季語別に集大成。
人間と自然のゆるやかな融合の精神に満ちた
豊かな世界が広がります。
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はじめて松瀬青々を読む方のために
松瀬青々は明治二年四月四日に、今の大阪市東区大川町に生まれました。
子どもの頃から漢詩文や漢学を学び、書の塾にも通っています。算盤、数学の勉強も熱心でした。
二十六歳ころから和歌・国学に興味を示し始め、明治三十年、二十八歳にして俳句をの道に入ります。
初入選は「ほとゝぎす」同年四月号の「課題句」でした。
「ホトトギス」明治三十二年一月号で、正岡子規が「大阪に青々あり」と讃えます。そして、子規や虚子の願いを受け、この年九月に上京、「ホトトギス」編集員として約八ヶ月活動しています。
明治三十四年、大阪に戻った?々は主宰誌「寶」を創刊、大正四年に「倦鳥」と改題しますが、生涯の活動の場となりました。
明治三十七年から当時としては珍しい個人句集『妻木』(四分冊)を刊行しています。
青々は毎年子規忌を修し、酬恩の気持を示し続けましたが、虚子が主宰する「ホトトギス」とは距離を置くようになっていきました。「ホトトギス」とは別の一派を大阪に成したのです。
教養豊かな?々にもう一つ深みを与えたものが、仏典研究であったことは見逃せません。
よく?々の俳句は主観俳句だと評されますが、それは心身一如、主客合一の深く豊かな世界でした。
昭和十二年一月九日、高石市高師浜の自宅にて死去。享年六十九でした。〈見して如來の光三昧や〉が最後に遺されました。歿後、句集『松苗』などが編まれています。
また、高弟に、右城暮石、細見綾子、古屋秀雄らを輩出する指導者としての一面も高く評価されています。
販売価格 7,700円(税込)
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島田牙城

邑書林代表の島田牙城です。

編集者となって43年が経ち、邑書林を始めて32年が過ぎました。64歳になります。

2021年9月22日から、(兵庫県尼崎市武庫之荘)に移転しました。

黎明期の東京目黒、成長期の信州佐久をへて、関西の地で邑書林が今大きく羽搏こうとしています。

僕の大好きな日本語、言葉の魅力をこれからも発信し続けます。

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